RSS

アイスクリームで味わう、”関係”の統計学

10 7月

 

【アイスクリームで味わう、”関係”の統計学】

向後千春、富永敦子著

417 || Ko26

統計学も2変数のデータを対象としたものになると、適用範囲がぐんと広くなりより実用的になります。それを支える数学も、多変数の微積分や、行列・固有値などを扱う線形代数など幅広くなり、難しくなってきます。しかし、統計学ではそれを支える数学の理解よりも、統計的な解釈を正しく行うほうが重要です。その点、本書では必要とする数学の知識を中学レベルのものに抑え、相関関係、回帰分析、因子分析を中心とした多変量の統計手法をやさしく説明しています。
データ分析のために計算すべき公式は、数学的な証明を与える代わりに、その公式の持つ意味や背景を豊富な図により説明されており、直感的な理解が深まるようになっています。この分野の書物を一通り学んだことのある人でも、本書に目を通せば得るものがあるはずです。
本書は、1変数のデータを対象とした前著「統計学がわかる ハンバーガーショップでむりなく学ぶ、やさしく楽しい統計学」を理解した人が次に取り組むべき本であるとも考えられ、工夫された説明のおかげで、軽快に読み進めることができます。それでも、多変数の統計学を扱っているため、それなりに頭脳をフル回転させる場面にも出くわすことでしょう。
しかし、心配には及びません。なぜなら、所々に散りばめられている(オヤジ)ギャグが、ヒートアップした頭を休めてくれるから。それに、扱っている題材もアイスクリームなので。本書をマスターした暁には、どんなレベルに到達できるか。それを本書のギャグに見習って述べるならば、「誰よりも統計学をアイス」頭脳が出来上がっていることでしょう。
(数理情報 宮崎洋一)
広告
 
コメントする

投稿者: : 2015年7月10日 投稿先 推薦図書コメント

 

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

 
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。