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線虫の研究とノーベル賞への道 : 1ミリの虫の研究がなぜ3度ノーベル賞を受賞したか

23 10月

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【線虫の研究とノーベル賞への道  : 1ミリの虫の研究がなぜ3度ノーベル賞を受賞したか】

 大島靖美著

483.73 || O77

センチュウはわずか1mm程度の地味な生物ですが、ゲノムだけでなく、発生の際の細胞の分化や生活史などが徹底的に解析されているために、優れたモデル生物として様々な研究に用いられています。

最近も、センチュウの嗅覚の研究から、尿でがん患者を識別するという研究が報告されました。

本書では、センチュウの種小名のとおりエレガントな研究を詳細に、しかし分かりやすく記載されています。遺伝子の発現調節などの理解に必要な基本事項にも紙面を割いているので、授業で学修した事項とそのアドバンスを含めて読み進めることができるでしょう。

本書には残念なことがひとつあります。手に取った印象がいかにも教科書的であることです。この小さな生物をめぐる大きなドラマを多くの方に楽しんでもらいたいと思います。

2015年のノーベル医学・生理学賞は「寄生虫による感染症治療薬の発見」に対して屠呦呦(トウ・ヨウヨウ氏),大村智博士,William Campbell博士が受賞されました。大村博士の発見した「エバーメクチン」が抗線虫活性物質として線虫が引き起す病気の治療薬として世界中の人々や動物を救ったことに与えられたものです。つまり,線虫は4度目のノーベル賞の対象となったわけです.

(生物学 佐藤恵)

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投稿者: : 2015年10月23日 投稿先 推薦図書コメント

 

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