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カテゴリー別アーカイブ: 図書館からのお知らせ

貴重書展示 和装本『医心方』

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『医心方』は、現存する日本最古の医書として知られています。

平安時代の宮中医官である鍼博士・丹波康頼が982年(天元5)に、隋・唐の医書、方術書等百数十巻を底本として、

約3年の歳月をかけて撰述した全30巻の医学全書です。

984年(永観2)に朝廷に献上されました。

戦国時代に、正親町天皇から典薬頭・半井瑞策に下賜されるまで康頼自筆の正本は宮中に秘蔵されてきましたが、

丹波家の控本は増補・伝写されて、民間に伝わって活用されました。

安政版と呼ばれる写本の復刻版を展示しています。

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当時の歯の治療についても記載がありますので、この機会にどうぞご覧ください。

(全訳本は、展示終了後貸出できます。)

担当:森本

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投稿者: : 2019年2月7日 投稿先 図書館からのお知らせ

 

【プチ展示】チョコ・ココア&コーヒー 意外と知らないその世界

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寒い季節、勉強中の息抜きにコーヒーやココア、チョコレートを口にすることは多いでしょう。

チョコもコーヒーも古くから嗜好品として人々に愛用されてきましたが

かつては健康面ではマイナスのイメージを与えられてきました。

しかし、現在はさまざまな研究でその効能が認められつつあります。

今回はそれぞれの代表的成分「カカオポリフェノール」「カフェイン」を中心に

チョコレートとコーヒーの意外な一面をご紹介します。

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【チョコレート】

〇ココアポリフェノール…抗酸化作用/生活習慣病の予防効果/脳機能の改善効果/抗菌/ストレス抑制/冷え症改善/便性改善 など

〇「若返り」とチョコレート

2017年1月18日、明治と内閣府革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)の共同研究チームが、カカオ分70%以上のチョコレートを食べると、大脳皮質の量が増え、脳が若返るという研究成果を発表。「カカオ成分の多いチョコを4週間食べると、大脳皮質の量を増やし学習機能を高める(脳が若返る)可能性があることを確認した」とのことでした。
しかし、チョコを食べていない比較対照がなく、実験手法などに問題があると外部から批判が相次いでいました。

そして2018年3月8日、内閣府は、実験のやり直しを決めました。
「発表に慎重さが必要だった」などとする報告書を同日開いた有識者会議に報告。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27844720Y8A300C1CR0000/

 

【コーヒー】

〇カフェイン…興奮・覚醒作用/血管拡張作用/交感神経刺激(基礎代謝促進)/胃酸分泌促進作用/利尿作用/自律神経の働きを高める/集中力を高め作業能力を向上させる/運動能力を向上させる など

〇アクリルアミドとコーヒー

コーヒーの焙煎過程でアクリルアミドという物質がごく微量ながら生成されます。

  • アクリルアミドは、工業用途において紙力増強剤や水処理剤、土壌凝固剤、漏水防止剤、化粧品(シェービングジェルや整髪剤)などに用いられるポリアクリルアミドの原料として1950年代から製造されている化学物質です。
  • ヒトがアクリルアミドを大量に食べたり、吸ったり、触れたりした場合に、神経障害を起こすことがこれまで確認されているほか、国際機関は、動物実験の結果から、ヒトにおそらく発がん性がある物質とアクリルアミドを分類しています。
  • スウェーデン食品庁とストックホルム大学が、揚げたり、焼いたりした馬鈴薯加工品や穀類加工品に、おそらく発がん性があるアクリルアミドが高濃度に含まれる可能性があることを、2002年に世界で初めて発表しました。
  • 工業用途で用いられるようなアクリルアミドというヒトに有害な化学物質が、加熱調理した食品の中に含まれているというこの思いも寄らなかった発表は、世界中の人々、特に食品安全行政当局に衝撃を与えました。

⾷品中にアクリルアミドができる主な原因は、原材料に含まれているある特定のアミノ酸と糖類が、揚げる、焼く、焙るなどの⾼温での加熱(120℃以上)により化学反応を起こすためと考えられています。⽔分含有量の少ない場合には、特にアクリルアミドができやすくなるとされています。

http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/acryl_amide/a_kiso/about.html

http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/acryl_amide/a_syosai/about/eikyo.html

2018年4月米カリフォルニア州上位裁判所の判事は州内で販売されるコーヒー商品に発がんリスクを警告するラベルを貼るべきとする判断をし、話題となりました。

https://toyokeizai.net/articles/-/215048

全日本コーヒー協会は、コーヒーにおけるアクリルアミドの分析を外部委託し踏査結果を報告しています。そこには「コーヒーはヒトに対する発がん性について分類できない」「過度に恐れる必要はない」と明記されています。

http://coffee.ajca.or.jp/wp-content/uploads/2018/04/ajcapressrelease20180502.pdf

 

このほか、研究成果の原著論文なども展示しています。

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どんな良薬も過剰摂取は身体に害を与えます。

チョコレートやコーヒーも、摂取量を守ってこその効能です。

安易な健康情報や不確かな記事に惑わされず、美味しく楽しみましょう。

 

<小松原>

 

 
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投稿者: : 2019年1月31日 投稿先 図書館からのお知らせ

 

ミッション 元スターバックスCEOが教える働く理由

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ミッション: 元スターバックスCEOが教える働く理由

/岩田松雄著(アスコム.2012年)

請求記号:335.13||I97

本書はその題名のとおり「働く理由」について、元スターバックスCEOの岩田松雄が書いた本です。

スターバックスとザ・ボディショップでの実例をあげながら、働くことにおけるミッションの重要性を説いてゆきます。

「ミッションは自分で見出し、考えてこそ価値がある。」

「経験を重ね、成長していく過程でミッションを進化させていけばいい。」

といったメッセージが読者に投げかけられます。

私たち歯科医療従事者は「働く」ということについて深く考えることがないまま、卒業と同時に臨床業務にあたります。働く意義を「最善の治療を患者に提供すること」などと一括りにまとめてしまえば単純です。

しかしながら、人生は長く、様々なことを経験するはずです。患者も自分も家族も同僚も幸せに暮らすには、もう少し「働く意義」を掘り下げてみる必要があるのではないでしょうか。

“自分の存在理由を問い直し、自分なりのミッション・ステートメントを具体化する。”

この本はそのような探求のヒントになると思います。

推薦者  蓮池聡 助教(歯科保存学Ⅲ)

◆過去の推薦図書コメントはこちらから→ 2013年度~2018年度推薦図書コメント一覧

 
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投稿者: : 2019年1月24日 投稿先 図書館からのお知らせ

 

今どきの若いモンは

今どきの若いモンは

/吉谷光平著(講談社.2018年)

請求記号:726.1||Y92||1

この本は漫画ではありますが 社会で生き抜く為のヒントを教えてくれる作品です。

以下の項目のうち1つでも興味を持った人または悩んでいる人にお勧めです。一度ぜひ読んでみてください。

  1. 上司から同僚へのコミュニケーション法
  2. 上司が若者から学ぶ姿勢
  3. 言葉の使い方 (悪い例:「これだからゆとり世代ってやつぁ」)
  4. 上司からの声かけ(部下を育てるのも先輩上司の仕事)
  5. 部下の叱り方(場所や言葉の選び方)
  6. 体調管理とフォロー
  7. 仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)
  8. 良い職場の条件は、仲間(人)によるもの
  9. 飲み会とパワハラ、セクハラ
  10. 飲みにケーションで得るもの
  11. 成功体験を得るために(失敗を糧にして前進すること)

  推薦者  竹内義真 助教(総合歯科学)

◆過去の推薦図書コメントはこちらから→ 2013年度~2018年度推薦図書コメント一覧

 
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投稿者: : 2018年12月26日 投稿先 図書館からのお知らせ

 

炭水化物が人類を滅ぼす【最終解答編】 植物vs.ヒトの全人類史

炭水化物

炭水化物が人類を滅ぼす【最終解答編】 植物vs.ヒトの全人類史

/夏井睦著(光文社.2017年)

請求記号 498.55||N58

米、パン、麺類、調味料、菓子、醸造酒など、日頃の食生活から切っても切れない炭水化物が実は人類の健康を害する存在ではないか、というテーマを科学的に説明した一冊。

化学を懸命に勉強している学生さんたちにはまだまだ無縁でも、健康に関する関心は年齢を重ねるにつれて高くなってきます。かく言う私には糖質制限などとてもできる気はしないのですが、本の序盤では化学、中盤では生物学に関する話題が出てきて、最後のほうでは歯科の話題も少し書かれており、多角的に考察されています。

ただ、歯周病原細菌の研究に携わる身からすると、糖質制限で歯周病が発症しなくなるとの主張には首肯しかねるところがあるように、一つ一つの記述がどんな根拠に基づいているのか、批判的に読み進めると理解がより深まると思います。この本の前編にあたる本や、昨年度既にコメント付きで推薦されている同著者の別テーマの本などと読み比べるのもいいかもしれません。

なお、炭水化物が人類を滅ぼすという絶望的な命題とは対象的に、同じ光文社新書の別著者の本によれば、ケトン体が人類を救ってくれるというのがせめてもの救いでしょうか。

渡辺孝康 助教(基礎自然科学分野:化学)

『ケトン体が人類を救う : 糖質制限でなぜ健康になるのか』も所蔵があります

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投稿者: : 2018年11月28日 投稿先 図書館からのお知らせ

 

おもしろい!進化のふしぎ 続ざんねんないきもの事典  続々ざんねんないきもの事典

 続ざんねん         続々ざんねん

おもしろい ! 進化のふしぎ 続ざんねんないきもの事典

おもしろい ! 進化のふしぎ 続々ざんねんないきもの事典

/今泉忠明 監修 ; 下間文恵, 徳永明子, かわむらふゆみ 絵(高橋書店.2017,2018年)

請求記号  480||Z1||続   480||Z1||続々 

この本は, 動物学者の今泉忠明さんによる動物のちょっと残念な生態を面白可笑しく取り上げています。

皆さん, 一角の角が実は前歯なのはご存知ですか。

私は角だと思っていたのですが, 角ではなく左側前歯が 3m くらい長くのびてしまったものだそうです。しかも, 口を閉じるために, 上唇を突き破っており, なんとも痛そうです。この歯はオス特有のもので, オスは繁殖期になると, 歯を振り上げてメスに求愛します。そしてメスは, どっちの歯が長いかで相手を選ぶそうです。つまり, 一角の世界では, 巨大歯であること, なおかつ出っ歯なほどモテまくるそうです。

この他にも, 「ワニが口を開く力は, おじいちゃんの握力に負ける」, 「カメムシは自分のニオイがキツ過ぎて気絶する」など思わずクスッと笑ってしまう動物の残念な雑学が満載です。

勉強や研究の合間に読むと良い気分転換になると思います。また, 動物園や水族館に行く前に読むとより動物が愛らしく感じられると思います。ぜひ一度手にとってみて下さい。

                       尾崎愛美 助教(衛生学)

◆シリーズ第1弾おもしろい ! 進化のふしぎ ざんねんないきもの事典も蔵書があります。

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投稿者: : 2018年10月29日 投稿先 図書館からのお知らせ

 

終戦のローレライ

終戦のローレライ

/福井晴敏著 (講談社.2002)

請求記号(上下)  913.6||F76||1 , 913.6||F76||2

太平洋戦争末期の1945年夏。日本軍は劣勢を極めるも降伏という選択肢を持てず、日本は滅亡の淵に瀕していた。

特殊兵装PsMB-1、通称[ローレライ・システム]を持つ特殊潜水艦「伊507」は、ひとりの男の壮大な陰謀に巻き込まれていくとも知らず、呉軍港を極秘に出港する。

『日本民族の滅亡を回避し、この国にあるべき終戦の形をもたらす』ために。

文章からは凄まじい臨場感や緊迫感が伝わり、あたかも自分も乗組員ではないかと錯覚を覚える。大本営や帝国海軍の主義・主張に対する不条理や矛盾を理解しつつも、諦観の念を持って戦い抜いた男達の姿は敬服せずにはいられない。太平洋戦争で亡くなった英霊たちは、同じ思いをしながらも命を賭して国、家族を守ってくれたんだろう。

架空ミニタリー小説の域を超えて、この時代に亡くなった人々の価値観、そして期せずして生き残った人々の苦悩が見事に描写されています。戦争という題材を通して今後の日本の、世界の在り方について考えさせられる一冊です。

生理学 篠田雅路 准教授

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投稿者: : 2018年9月27日 投稿先 図書館からのお知らせ