RSS

タグ別アーカイブ: 図書館総合展

図書館総合展2013~「共読ライブラリー」「コ-ワーキング」

第15回図書館総合展

フォーラム2つと出典ブースをいくつか見たり参加したりしました。

<共読ライブラリー>2年目の挑戦「学びの力」を獲得する「共読」学習支援プログラムの開発読書と学習支援のあたらしいカタチ

昨年出典ブースを見て感動したので,詳しい経緯を知るためにフォーラムに参加しました。

情報リテラシーと同じように読書術を教える必要があると,帝京大学での全学的な取り組みの紹介でした。→共読ライブラリーweb page / pdf

読書術を習得することにより,考える力,発想力等で基礎力の底上げができるそうです。活き活きと発表する,館員やコラボしている編集工学研究所の方たちが印象的でした。

面白い出題をされたので紹介します。

問題

この2つの言葉のアイダを埋めて下さい。

問題                   回答例

黒 <     >白 ・・・・・ 私は<グレー>を入れたのですが,これはつまらない回答です。

独身<     >夫婦・・・・・ <紙>

楽観<     >悲観 ・・・・ <達観>

戦争<     >平和 ・・・   <国連>

初恋<     >片思い・・・  <失恋>

私は何も思い浮かばず,頭が固くなっているのかとガッカリしました。(面白い答えが浮かんだら教えてください。)

フォーラムが終わってから,出店ブースで体験ができました。帝京大学では黒板を書架に使っている部分があり,そこには請求番号に関係なく,発想力を使って関連づけて本を並べていきます。黒板の書棚やメモ用紙に本のコメントが書かれています。そうするとこれを読んだら次はこれも読みたいと自然と思ってしまいます。

体験では自分で選んだ2冊と与えられた1冊の3冊をそれぞれ1分で概要をつかみ,一緒に体験に参加しているメンバー3人1組になり,1分で内容を説明しあったり,参加者全員に3冊を関連づけたテーマを決めて一人1分で発表しました。とても楽しい体験でした。

図書館における公共空間とコラーニング

コワーキングから学ぶ「人が集う場所」のつくり方

コラーニングのコは共にという意味で共に働いたり,共に学ぶということです。

ラーニングコモンズや,働く方ではBIZCOLI (ビジネス+コニュミケーション+ライブラリー)電車内やカフェでパソコンをしている人がいるように,どこでも仕事ができるようになってきました。それにコニュニケーションとライブラリーがつくとビズコリになります。→「BIZCOLI

自宅の駐車場をビズコリにした人の話。そこに個人のビジネスマンが集まり一人パソコンで仕事をしながら面白い情報があれば参加する。企業が製品説明にきたり,みんなでたまには飲みにでかけたり。図書を持ち寄ってライブラリーを作ったり。

この頃,街では個人の家やお店,大学でも小さな図書館ができているそうです。

小さな自由図書館」を開設いたしました(大野建設)

さが街なか図書館(ユマニテさが)

リブライズ・すべての本棚を図書館に(全国の本棚をつなげるサービス)

展示ブースで大阪府立大学の例をきいたのですが,ビルの一部を借り,研究発表の場の傍らに書棚を用意し,ボランティアが本を持ち寄り運営しているそうです。個人サポーターが150名。「一人からはじめられる」「1冊からはじめられる」まちライブラリーが広がっています。

また,MOOCsという,「大規模公開オンライン講座」(インターネットで大学の講義を受けること)広がってきているそうです。

MOOCsとは (リセマム 2013/8/27付けの記事)

ファーストフード店とかでも可能だが,他のお客さんの迷惑になる場合がある。図書館でできるようにしたらどうか?自宅のガレージで色々なことが出来るのだから,図書館ではもっと色々なことが出来ると発表されていました。

組織とか場所に縛られず,同じことに興味があれば繋がることが出来る。

なんだか世の中,面白いことになっていると感じました。

(八島)

広告
 
コメントする

投稿者: : 2013年11月6日 投稿先 館員ブログ

 

タグ: , ,

図書館総合展2013~「地域の中で情報支援」

【図書館による医療情報の提供】

行ってきました。パシフィコ横浜へ。年に一度の図書館関連業界メガイベント「図書館総合展」へ。

各種フォーラムが開催されており、3つのフォーラムに参加をしました。

その中の一つ「あなたなら病気のことどう調べる?どう答える?-地域の中で情報支援!図書館としてできること」がとても印象深かったのでご報告いたします。

医療情報提供に関する医療者と図書館の連携などについて、お二人の講師による対談という形で行われました。

図書館による患者への情報支援という側面から、医療情報提供の必要性とその方法論について、非常に考えさせられる内容となりました。

現在の医療(とその周辺)が抱える問題点やトピックが、図書館の果たす役割とともに、明らかになるという構図だったように思います。

西 智弘先生(川崎市立井田病院 かわさき総合ケアセンター 腫瘍内科/緩和ケア内科)→医師からの視点

常世田 良先生(立命館大学 文学部教授)→図書館からの視点

西先生は病院内に「ほっとサロンいだ」という施設を立ち上げ、代表をつとめていらっしゃいます。

常世田先生は元浦安市立図書館長をつとめられた、”司書である”元館長です。病院図書室などに資料を届ける「病院サービス」を立ち上げ、日本図書館協会健康情報委員会初代委員長でもあります。発表文献→CiNii

以下、Myメモ書きから(私の観点からの)ポイントを抜粋します。

・西先生の自己紹介

地域・つながりを大切にした医療 / 21世紀型医療は治らない病気との向き合い方・自分の問題として医療を考えること/

病院の敷居を下げたい/公共図書館は敷居が低いのがよい・コミュニティの中心になりやすい/図書館員には勉強をしてもらい患者と医師とのコネクターとして役割を果たしてもらいたい

病院の中に病院ではない場所をつくることにより、診療室では聞けない声を聞けるようになった/病院だけでは不十分である

・常世田先生の自己紹介

ひまつぶしの読書から読書療法としての読書へ→前向きな精神状態を得ることができる読書/図書館サービスは課題解決型サービスへ→高度な案内や図書館連携が必要/だが日本ではまだ十分に実現していない/縦割り組織構造・日本人は義務にならなければやろうとしない傾向あり/司書が図書館にいない/政策の確立が必要/システムをつくる

・司会者の質問に答える形での対談

病院図書室・公共図書館には医学系の資料が少ない/市民の中で9割はレファレンスサービスを知らない(!))/ レファレンスとは、公表されている資料を紹介すること /

栄養・看護系の文献は市民にとっても読みやすい・自分の疾患を調べるのに有用/医療情報へのニーズはあるのだから対応しなくてはならない/ネットワークそのものが図書館である→人的・資料的に

患者が多くを知っても医師は困らない/ 情報はいくらあっても困らない/広く集めるべき/医師は患者の得た広い知識を修正できる(体系的な知識を持っている)

患者は自分の疾患のみについて集中して情報収集をすることができるが、医師はそうではない

退院後の就労支援について、社会復帰についての資料がとても少ない/出版社に働きかけをして、そのようなニーズがあることを伝えることができる/出版社との連携

治療はその人のもの・人生観に関わること

図書館でしかできないことがある/大多数主義の社会から多様性を重んじる社会/図書館はそれに対応できる/公共図書館の資料不足→館種を越えた提携が必要である

患者の最終的な幸せを考えた医療/ 病を治して人を治さずという医療ではだめである

図書館は「治療」に関われる/ 図書館の余力があるうちに取り組むべきである

以上ポイントピックアップでした。

図書館で働く者としては、館種を越えた提携が今後さらに必要となるであろう、あるいは不可欠であるということを思いました。そのための具体的な方法論を確立する必要があると感じました。

その人の抱える病はその人にしか(本当には)わからない、そして誰もが「患者」になるわけで、医療情報についての環境整備は他人事ではないと思いました。

現代の医療環境は、情報は与えられないが自己責任を問われるものであるとの言葉も印象的でした。

配布資料「図書館員が突然入院して(オープンアクセス)」も興味深く読みました。

歯学部図書館では、現在「患者から見た歯科医療」という展示をやっています。その中に「患者は何でも知っている~EBM時代の医師と患者/ミュア・グレイ」という図書を展示しているのですが、この本は素晴らしくわかりやすく医療者と患者の関係を書いていまして、おすすめです。

以上。出張報告でした。

(堀米)

以上、

 
コメントする

投稿者: : 2013年10月31日 投稿先 館員ブログ

 

タグ: , ,