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【プチ展示】 「手がかり」「資料」としての歯

【プチ展示】 「手がかり」「資料」としての歯

 

 

 

 

みなさんにとっての歯は、大学や病院では、治療や、勉強・研究の対象であり、
日常生活では、自分の体の大事な一部であるかと思います。

 

その歯は、人体の組織の中でもっとも硬く、死体が白骨化しても永い間残り続けます。
また、年月が経過しても虫歯の治療に使われた金属などは、ほとんど変化しません。

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そのため、歯は、災害時には亡くなられた方の身元確認のための貴重な手がかりとなります。

   「震災犠牲者の身元確認、DNAより歯型が有効」(日本経済新聞 2016/3/13)

http://www.nikkei.com/article/DGXLZO98375320S6A310C1000000/

「身元確認と情報技術」(東北大学・大学院情報科学研究科)

http://www.aoki.ecei.tohoku.ac.jp/dvi/

また、半世紀以上も前に行われた水爆実験の放射線被曝の証明ともなります。

   「他船乗員の被曝 裏付け 第五福竜丸被害のビキニ実験

広島大の星名誉教授ら 歯や血液 解析」

(中国新聞社 ヒロシマ平和メディアセンター)
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=34820

    NHKスペシャル「水爆実験 60年目の真実 ~ヒロシマが迫る”埋もれた被ばく”~ 」
https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20140806

遺跡から発掘された人骨の歯から、当時の人間が何を食料としていたのかも推測できます。
動物の歯の化石は、当時のその地域での人間との密接なかかわり合いや、
まだ人類が誕生する前に存在した生物のことを知る資料ともなります。

   「古代人の歯の病(むし歯と歯周炎の歴史)」 (歯の豆辞典 ―歯科人類学のススメ―)
http://ymd20hiro4.sakura.ne.jp/sub1_2.html

   「関東馬が藤原京を闊歩 名産地から調達 奈良文化財研究所の調査で判明」

(産経新聞奈良支局 2016/5/6)
http://sankei-nara-iga.jp/news/archives/8012

 

様々な「手がかり」「資料」となる歯についてご紹介します。

 

 

 

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◆主な参考文献

・江沢庸博 [ほか]/著 「災害と身元確認 : ICT時代の歯科情報による個人識別」医歯薬出版,2016
・海堂尊/監修 「救命 : 東日本大震災、医師たちの奮闘」新潮社,2011
・山田博之/著 「歯の豆辞典 : 歯科医からみた歯の人類学」丸善,2015
・金澤英作/編著 「日本人の歯とそのルーツ」わかば出版,2011

 

(吉永)

 
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投稿者: : 2017年2月7日 投稿先 図書館からのお知らせ, 展示

 

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【プチ展示】歯にまつわる話

4月18日はよい歯の日です。(11月8日はいい歯の日です。)

今回の展示では歯にまつわる話を集めてみました。

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『枕草子』 の「にげなきもの」では 齒もなき女の梅くひて酸がりたる とあります。

歯もなくなった女が梅干し食べて酸っぱがってる姿を冷やかに見つめております。

(にげなしの意味はふさわしくない。似合わない。)


夏目漱石の『吾輩は猫である』では・・・・寒月君が笑う。見ると今日は前歯が一枚欠けている。「君歯をどうかしたかね」と主人は問題を転じた。「ええ実はある所で椎茸を食いましてね」「何を食ったって?」「その、少し椎茸を食ったんで。椎茸の傘(かさ)を前歯で噛み切ろうとしたらぼろりと歯が欠けましたよ」

寒月君のモデルは寺田寅彦で前歯が欠けた話は実際にあったそうです。

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石川啄木『悲しき玩具』より

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痛む歯をおさへつつ、日が赤赤(あかあか)と、冬の靄(もや)の中にのぼるを見たり


貝原益軒 『養生訓』

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古人の曰く、歯の病は胃火(いか)ののぼる也。毎日時々、歯をたゝくこと三十六度すべし。歯かたくなり、虫くはず。歯の病なし

歯をかちかちいわすと良いそうです。


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松尾芭蕉

結ぶより早歯にひゞく泉かな  『新撰都曲(みやこぶり)』(言水編)より

水をすくって飲むより先に、歯にしみるような冷たい泉だなあだとする解釈のほかに

水が歯にしみる知覚過敏の解釈もあるようです。


等々

他にも漫画や絵画からも歯にまつわる展示をしています。

どうぞお立ち寄りください。

 
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投稿者: : 2015年4月8日 投稿先 図書館からのお知らせ

 

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