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傷はぜったい消毒するな

9784334035136

傷はぜったい消毒するな : 生態系としての皮膚の科学

/ 夏井睦著

請求記号 494.33|N58

傷は先ずは消毒する。というこれまでの常識を覆す内容です。

なぜ消毒してはいけないのか?なぜ「湿潤療法」がよいのか?が,皮膚の構造とその働きから論理的に説明されています。また,著者が形成外科医であることから,「湿潤療法」が実臨床においてなかなか普及しない原因なども検証しています。

かさぶたを作らせない絆創膏を使うと「傷跡が残らず早く治る」という実感が皆さんにもあると思いますが,この本を読むとその理由がよく分かります。

私も本書を読んで以降は,生活の中での創傷・熱傷は湿潤療法としています。本書は実生活で役に立つだけでなく,皮膚という最も身近な臓器の驚くべき能力について改めて考えさせる一冊です。

解剖Ⅰ 大橋昌子

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投稿者: : 2017年10月10日 投稿先 推薦図書コメント

 

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人体失敗の進化史

03358

人体失敗の進化史 / 遠藤秀紀著

請求記号 481.1||E59

本書は,動物解剖学者が様々な動物の遺体を解剖し,それらを形態学的に比較しながらヒトの進化の過程を捉えたものです。ナメクジウオからヒトへの進化の歴史,形態学的な変遷が私たちの身体に刻まれていることが興味深く語られています。

これまでと違った角度から解剖学に触れられるので,解剖学が苦手な人にも得意な人にも是非読んでいただきたい一冊です。

解剖Ⅰ 大橋昌子

 

 

 

 
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投稿者: : 2017年10月10日 投稿先 推薦図書コメント

 

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貴重書特別展示2017 本草学・薬用植物の世界

無題

図書館閲覧室1階で、10月6日~20日まで開催しています。

今回の貴重書は

小野蘭山・小野職孝の『本草綱目啓蒙』『本草啓蒙名疏』

岩崎灌園の『本草図譜』

です。ガラスケースに入れていますが、希望する方は手に取ってご覧いただけます。

『本草図譜』は日本初の植物図鑑です。鮮やかな色彩の植物画と解説が描かれています。

構図がとても自由で、色彩豊かです。

開いて並べてみると、壮観ですねー。

『本草綱目啓蒙』と『本草啓蒙名疏』は、中国の書『本草綱目』を基に、小野蘭山が講義(口述)したものを孫の小野職孝が編纂したものです。

『啓蒙』は、動植鉱物の日本名、中国名、地方の方言を整理し、解説を書き連ねた一大百科事典です。江戸時代のもっとも内容の充実した薬物研究書であるともいわれています。

『名疏』は、啓蒙で著述された動植鉱物を簡略したもの(索引のような役割のもの)です。

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日本の本草学の歴史は、中国の本草書から影響を受けています。

それは、三大古典として知られている『傷寒雑病論』『黄帝内経』『神農本草経』に遡ることができます。

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上段に、中国三大古典の紹介と関連図書を置いています。

 

これらの古典は、いまだに漢方で使われるているそうです。伝説上の帝王・神農が活躍したのがB.C28世紀頃と言われていますので、中国三千年の~とか五千年の~などの表現が誇張ではないことがわかります。

書棚の最下段に見える、『アーユルヴェーダ』解説本は、インドの医学”ヴェーダ”を紹介したものです。

アロマセラピーやハーブ療法などでお馴染みですが、体系化された医学書としては最古のものと言われています(B.C15世紀頃に編纂)。

現代では、医師に薬品を処方してもらい、様々な症状を科学的に和らげることが可能となっていますが、ほんの2.3世紀前までは、薬草などを中心とした呪術的な、まじない的な治療や、経験、伝承に基づく治療が主でした。

年表「薬用植物にまつわる事々・古今東西」では、東洋と西洋に分けて、歴史上の出来事をまとめています。

上段に「年表~薬用植物にまつわる事々・古今東西」

上段に「年表~薬用植物にまつわる事々・古今東西」

今回の展示の準備を進めている過程で、偶然にも、本学部特任教授の越川先生が「自然界にある毒と薬- 作用メカニズム解明の歴史-」というタイトルで講演を行っていたことを知り、スライド資料を展示用にいただきました。PCで視聴できます。

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越川教授のスライド資料をPCで閲覧できます。毒と薬は紙一重ということがよくわかります。薬草の歴史を知ることができます。 奥に見えるのは、大型本「原色精密日本植物図譜」です。

関連図書を展示しています。気になる本があれば、ぜひ予約をしてください。展示終了後に貸し出しが可能です(一部の図書は借用図書のため、貸出できない場合があります)。

テーマごとに分けています。どの本も、非常におもしろいです。

日本大学薬学部には「薬用植物園」があります。歴史ある植物園で、その種類の多さ、数の多さに圧倒されます。撮影した植物をPCで流しています。薬草教室も開催しており、次回は11月5日です。

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展示目録はコチラ → 目録

 

 

 
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投稿者: : 2017年10月6日 投稿先 展示

 

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1945年8月 広島、長崎、終戦

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今回の展示の原爆の写真は国立国会図書館のデジタル・コレクションの『日本占領関係資料/米国戦略爆撃調査団文書』のNagasaki and Hiroshima photos. Report No. 3i, USSBS Index Section 2  原爆投下後の広島や長崎の街を撮影したものです。  インターネット公開(保護期間満了)

http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8318610

また、新聞では原爆投下の報道や死者数についての記事を集めました。

また図書ではの土門拳の『ヒロシマ』、堀川惠子『原爆供養塔 忘れられた遺骨の70年』を紹介しています。

この機会に是非図書館にいらしてください。

http://time.com/3494421/hiroshima-and-nagasaki-photos-from-the-ruins/

↑TIME誌の出版されなかった十字架の写真が公開されました。

担当:寺田

 
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投稿者: : 2017年8月2日 投稿先 図書館からのお知らせ

 

LIFE SHIFT (ライフシフト) : 100年時代の人生戦略

 

life shift

Life Shift (ライフシフト) : 100年時代の人生戦略

/ リンダ・グラットン, アンドリュー・スコット著 ; 池村千秋訳

請求記号 159||G78

人生100年!教育→勤労→引退の時代は終わりゆく

長寿社会のトップランナーである日本では、近い将来100歳以上の人口は6万1千人を越すと言われている。私が子供の頃と比べ、現在は100歳以上のお年寄りの存在は珍しくない。

2007年生まれ、すなわち現在10歳の約半数は107歳まで生きるであろうという衝撃的なデータがある。これも高齢化のメカニズムが検証されるにつれ、納得のいく分析であることに気づく。

われわれは今まさに100年の人生を意識した社会に生きている。本書は従来のライフパターンからの脱却がテーマとなっている。

教育→勤労→引退という人生の3ステージを考えると、100年人生時代においては、引退以降の時間が長くなる。この時期を幸せに過ごすためには様々な意識の変革が必要である。
必ずしも学生=20代ではない。50代や60代でも学生として新しいことを学ぶチャンスはある。

本書の「エクスプローラー(探検者)」、「インディペンデント・プロデューサー(独立生産者)」、「ポートフォリオ・ワーカー」という様々なステージを経験するマルチステージの人生というとらえ方も興味深い。
長く生産的な人生を送るには、経済的な資産に加え、家族や友人、健康といった無形資産の形成も重要視されている。

終身雇用制度がまだ根強い日本社会では、このようなライフ・シフトという考え方を実践に移すにはハードルが高いかもしれない。しかし今私たち歯科医師なりのライフ・シフトを模索して、今後の人生を点検してみよう。

総合診療科 関啓介

 
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投稿者: : 2017年7月31日 投稿先 推薦図書コメント

 

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みんな大好きな食品添加物

食品

498.519||A12

ふだん何気なく口にする食品  その製造過程の真実(!)

書店に行っても、自分の狭い読書傾向では立ち寄るコーナーが限られている。その点、図書館は本来の目的で探しに行った分野以外の本でも、目にとまることがある。そこが、図書館のいいところでもある。この本は、山奥にある田舎の図書館でふと目にとまった本だ。

著者は元々、食品業者へ食品添加物を勧めていたセールスマンであった。ダメになった食材も著者の手にかかれば、あっという間に見た目もおいしそうな食品へと変身してしまう。しかも、安上がりとくれば、食品業者が食の安全よりも著者の手法になびくのも仕方がない。利益優先で食品添加物のセールスに邁進していた著者に、転機となる大事件が起こる。題して、ミートボール事件。本書の最大の山場でもあり、大いに笑える。この事件の後、著者は全く反対の立場の活動家となり、食品添加物の有害性について世の中に訴えるようになった。

推薦者は本書を読んだ後、食品の添加物表示を注意深く読むようになったし、出されたお弁当でも、食べ残すようになったおかずがいくつかある。本書を推薦するに当たって、amazonで調べたところレビューが300件を超えており、大反響の本であることがわかる。本書を所蔵していた田舎の図書館の選定眼に驚くばかりである。

 

                      数理情報学 宮嵜洋一

 
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投稿者: : 2017年7月7日 投稿先 推薦図書コメント

 

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外から見た俳句―HAIKU―

ハイクガイ

止まる、見る、そして聴く

 

桜歯ニュース194号(4/15発行)より、図書紹介コーナー【人生の道しるべ】が掲載されています。

194号は、菊地先生(歯科理工学)推薦の『ソクラテスに聞いてみた~人生を自分のものにするための5つの対話』が紹介されました。

今回(195号・7/15発行予定)は、田嶋倫雄先生(英語)が推薦する、ふしぎな本(?)『ハイク・ガイ』です。

小林一茶を題材とした物語(フィクション)なのですが、米国人による、俳句を中心テーマとした、現代的なストーリーなので、なんというか味わい深いふしぎな読感です。

図書館にある関連資料や、ウェブ上の資料を使って、『ハイク・ガイ』とその著者デイヴィッド・G・ラヌー氏の活動と小林一茶について紹介する展示を作りました。

R0012706

英語で俳句?どうやって?ルールは?

興味がある方は・・、関連資料をごらんください。(今回の展示用に俳句に関する英語図書を提供いただいた)田嶋先生に訊いてみるのもよいかと思います。

『ハイク・ガイ』の著者、デイヴィッド・G・ラヌー氏の
ウェブサイトです。 「 HaikuGuy.com 」(http://haikuguy.com/

ラヌー氏は、自らのウェブサイト 「HaikuGuy.com」 の中で、小林一茶の俳句 約1万句を英訳し、Search the Archive「 Haiku of Kobayashi Issa 」( http://haikuguy.com/issa/ )として公開しています。

一茶作品は、長野県立図書館ウェブサイトで、アーカイブされ公開されています。

「信州デジくら」 http://www.i-repository.net/il/meta_pub/G0000307cross (→「小林一茶」で検索)

 
やせ蛙まけるな一茶これにあり
scrawny frog, hang tough!
Issa is here

kaeru

どうぞご覧ください。

 
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投稿者: : 2017年7月6日 投稿先 展示, 推薦図書コメント

 

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